適応障害になりました
昨年の夏、適応障害になり1ヵ月仕事を休みました。
適応障害になって分かった事は「これはなってみないと分からない」ということ。
私も自分がなるまで分かりませんでした。
泣き疲れたあとみたいな
喉の奥が締め付けられるような
疲れ果てて眠りたいのに眠れない
眠ることも、食べることも、お風呂に入ることさえしんどい。とにかく涙が止まらない。
そんな日々が続きました。
以前ハリーポッターに出てくるディメンター(黒い幽霊みたいなやつです)はうつ病の象徴だと聞いたことがありました。人の楽しい気持ちや幸せな気持ちを吸い取るというディメンター。戦うには、「エクスペクト・パトローナム」守護霊よ来たれという呪文を唱え、幸せだった時のことを思い出すことで、守護霊が守ってくれる魔法でした。
もうこれ以上ないくらいのどん底にいる時に、楽しかったことや幸せだったことを思い出すのは難しかったけれど、小さい頃好きだったことを1つ思い出しました。
小さい頃好きだったことをやってみよう
小さい頃、絵を描くことが好きでした。
本当は美大に行ってみたかったけど、叶わず就職して結婚して子どもが生まれて、ずっとやりたかったことなのにやれないでいたことでした。
絵画教室の門をたたく
復職しても、心も体もどん底状態でしたが、家から通える絵画教室の門を必死でくぐりました。とにかく今の自分をなんとかしなくてはと思いました。
絵画教室は、一般の部もありますが、美大受験の子たちも通う本格的なところでした。
私はとにかく入学手続きをして、仕事が休みの土曜日に通い始めました。
最初はデッサンから。「ようやく自分は本当にやりたかった事が出来る場所に来たんだ。」そう思ったら涙が出てきてしまいました。
絵画教室には、自分より年上の方々が楽しそうに絵を描いていらっしゃいました。皆さん暖かく迎えてくださり、「私も色んな趣味をやってきたけれど、この歳になってようやく自分は絵を描くのが好きだったんだわって思ったの。」と80歳の女性が笑顔で話してくれました。
みんな本当に楽しそう。私も絵を描く楽しさとクラスメイトと楽しくおしゃべりをするという素敵な宝物を手にいれました。
睡眠導入剤を飲まないと眠ることができなかったのですが、少しずつ量を減らしていき、最近ようやく薬を飲まないで眠れるようになってきました。
私のエクスペクト・パトローナムは、絵を描くことでした。
子どもの頃の好きは、大事なんだとしみじみ感じています。
皆さんのエクスペクト・パトローナムは何ですか?😊
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